55の理由

定年前からの起業・再就職準備”From55(フロムゴーゴー)”の55は、
ずばり”55歳”から命名しました。

なぜ40歳でも50歳でも60歳でもなく、なぜ55歳に焦点をあてて
起業/再就職支援を行うのか?という疑問にお答えします

起業してから、事業が波に乗るまでの何年かかる?

事業が波に乗るために必要なこと

55歳という年齢のご説明をする前に、よく頂くご質問に先にお応えしたいと思います。
それは「事業をスタートしてから波に乗り、安定して収入を得られるようになるまでに、だいたい何年かかりますか?」
というものです。

例えば60歳の定年後に起業をお考えの場合、どの位の期間があれば事業を波に乗るのかは、
将来のライフプランを考えるにあたっても重要なことかと思います。

もちろん、どんな形態や規模の事業をお考えかによって、期間は変わります。
ただし共通して言えることは、数か月や1年程度では難しいだろう、ということです。

スキルアップ2年・事業の立ち上げ/安定まで3年

起業を志す方の中には、勤務時と同業種・同じ得意先を引き継いで起業する方もいると思います。
今まで社員として行っていた業務を、定年後は外注先として受託する、というスタイルです。

このスタイルの場合は、スキルも十分身についていますし、新たに得意先を開拓する必要もないので、
仕事を受ける環境整備の期間さえ考えればよく、準備期間はかなり短くなります。

一方で、起業を機会に業種を変えようとされる場合や、一から得意先を開拓する必要がある場合はどうでしょうか?
その場合は目安として、”スキルアップに2年、立ち上げ準備~安定まで3年”ほど、とお伝えしています。

そんなに長い時間はかからないのでは?とお思いの場合は、皆さんが新卒で会社に勤め始めた時のことを
思い返してみて頂ければと思います。

入社してすぐの新入社員の頃のスキルは、ほぼゼロ。
得意先ももちろんゼロなので、会社の戦力とはいえなかったと思います。

その後に様々な研修を受けたり、先輩やチームと一緒に働く間に実力をためて、
ようやく1人前として働けるようになったのは、入社後何年めのことだったでしょうか?

加えて、会社に入社する場合は、オフィスやパソコン、電話回線、机、制服など、業務に必要な設備は全て
会社の側で用意してくれますが、起業の場合は机1つないところからスタートです。

これらのことを考えると、起業までに時間がかかることを実感頂けるのではないでしょうか?

私が38歳で起業した際のこと

スキルアップの2年間

ここで私個人の話を少しさせていただきます。
私が前職を退職したのは35歳でした。
会社員時代はITコンサルタントとして、大手企業向けにシステム構築を行っていましたが、
別の分野での起業したので、起業時に使えるスキルは0、顧客も0の状態でした。

周りは会社員ばかりで起業している人はおらず、何から手をつければよいか分からず、
私の場合は女性起業スクールに入学し、そこで起業の手順を学びました。

スキルについてはどうでしょうか?
大手企業向けのシステム構築のノウハウはありましたが、個人や中小企業向けにサービスを提供できるスキルはありませんでした。
でも1から起業するとなると、顧客は大手企業ではなく、中小企業や個人の方です。
そこで私の場合は専門学校に通い、ウェブ制作のスキルを1から学びました。
起業スクールと専門学校を卒業したころには、退職から1年がたっていました。

座学より実践

2つの学校を無事卒業して、起業のスキルとITスキルは獲得できたので、
いよいよ起業でしょうか・・?

いえ、そうはなりません。
起業スクールでは起業までの手順や心構えを教えてくれましたし、専門学校では0からホームページを作る方法は学べましたが、
実世界において、これだけでは起業することできません。

実際の顧客が求めているホームページは千差万別です。
専門学校で教えてもらった通りにだけホームページを作ることができても、顧客の要求にこたえることはできません。

そこでウェブサイト制作のアルバイトを探して、実践スキルを身につけることにしました。
アルバイトの期間中は、実際のウェブ作成に携わらせてもらい、
他の社員の方から教えてもらいながら、座学では吸収できない実践的なスキルを身に着けることができました。

アルバイトは約2年間続けました。
最後の1年間には、自分の起業の準備をしながら、週3日はアルバイトをするという二足の草鞋を続けました。

会社の立ち上げ

そしていよいよ2011年にまたたび企画株式会社を立ち上げました。
実際の作業としては、会社の登記手続き、オフィスの確保、ホームページの立ち上げでした。

さて、これでお客さんが来てくれるようになったでしょうか?
・・いえ、そんな簡単にはいきません。

起業をして最も苦労すること、それは集客です。
世間に名前が知られている大手企業でしたら、顧客にリーチするのも簡単ですが、
名も知られていない小さな会社のサービスや商品を、どうして顧客が買ってくれるでしょうか?
そこで集客の努力が必要となります。

私が行ったことは主に、ウェブサイトの作成・SNSでの集客・広告の掲載・勉強会の開催・自分の交友関係を広げるなど。
様々な小さな施策が身を結び、集客が安定するのに、2年ほどを要しました。

起業準備はいつスタートすればよいか

なるべく早く動き出すことがお勧め

私個人の話が長くなってしまいましたが、結局起業準備はいつからスタートするのがよいのでしょうか?
結論としては、5年ほどの期間を見ておくとよいのでは、ということです。
60歳の定年後に起業をお考えの場合は、5年前となると55歳となります。
それが、From55と命名した理由です

さらに早く始めても問題ありません

皆さんが40代・50代はじめで、退職まで時間がある場合は
起業の準備を始めるのは早すぎるでしょうか?

いえ、早すぎるに越したことはありません。
例えば皆さんの会社が副業禁止の規則があり、起業の準備はできない場合でも
今の時点でできることはたくさんあります。
学校に通ってスキルアップする他にも、実経験を積むために知り合いの事業を手伝ってみる、
ボランティアなどで活動を通して人脈を広げておくなど。
今できることにチャレンジしてみてください。

すでに定年間近・定年後の場合もあきらめない

もうすぐ定年間近、もしくはすでに定年されている場合も、あきらめないでください。
むしろ定年前と比べると、起業準備に費やせる時間はたくさんあると思います。
スキルアップ→実経験→起業準備 このステップをなるべく早く回していきましょう。

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